2016年2月2日 三菱電機、大したもんだ

 

2216時より説明会。松山常務がプレゼン。FA系では、ファナック、オムロン、ブラザー、と名だたる、優良企業が下方修正をする中で、三菱電機も再下方修正があるかと懸念があったが、無用であった。OP3000億円を少し割るかと思っていた。

 

決算

 

 3Q累計業績は、売上3.1兆円、OP2073億円、NP1528億円、3Qも、売上10283億円、OP803億円とq/q増益。なお、3Q累計ではOP以下は過去最高。FCFマイナスは、デルクリマ社の買収による。

 

通期は、売上4.38兆円、OP3000億円、NP2200億円は不変。ただ、セグメント別には、重電:下ブレ50億円、産メカ:上ブレ40億円、情通:下ブレ40億円、家電:上ブレ50億円。重電は、電力自由化のシステム案件の追加損失はないが、3Qで海外交通案件減少やメガソーラ半減、国内公共で不採算が理由。情通は、キャリアの設備投資減が背景。なお、今回、携帯販売会社のダイヤモンドテレコムを売却するが、影響は15年度ではなく16年度で売上900億円程度。家電は、空調が内外好調、白物もいい。海外空調は現地通貨ベースで中国は17%減だが、欧州は14%増、北米は9%増と拡大。北米のメキシコ生産や、広告宣伝の先行投資も奏功。

 

下記に示すように、FA、デバイスは、底打ちだが、回復は2016年度2Qのようだ。来期業績は、上期はy/y減益だろう。年間では、増益は簡単ではないが、デルクリマ社の買収効果や、社会インフラの回復が鍵だろう。