2016年2月6日 東芝の決算説明会(2月4日)と補足説明会(2月5日)に参加

 

2416時半~17時半のマスコミ合同説明会、259時半~11時半の補足説明会に参加。室町社長、平田CFOが出席。なお、24日の説明会は、本来は、1745分~1815分は、アナリスト向け質疑の時間だが、前半が長引き、シャープ説明会が18時からで、1750分頃質疑の後半で退出。ただ、必要なことは質問確認できた。相変わらず、マスコミの無駄な質問が多い。常連の経済紙からは愚問は減ってきたが、業績不振や株価下落の責任等の質問は時間の無駄だから止めてほしい。

 

業績不振だが開示は更に改善、信頼回復に向け努力

 

 なお、業績は厳しいが、開示は一層改善している。厳しい実態があからさまにクリアになり痛々しく気の毒なほどである。今回、WECに関連して長期の見通しを割引率前と後での比較、セグメント別に数字開示、減損リスクが少しでもある事業はB/S開示、など、信頼回復に向けての取り組みは真剣であり、もっと評価されてもいいだろう。あとお願いしたいのは、累計だけでなく、四半期だけの数字も出してほしい。引き算すれば、わかるが、セグメントによっては、四半期単位で見たいものも多いからだ。3月に全社の中計、カンパニー別の説明会は7月に実施予定のようだ。

 

下方修正だが、OPでは厳しいチェックでリストラ、NPでは繰税取崩し、自己資本ではPBO悪化

 

 業績は3Q累計で売上4.4兆円、OP赤字2295億円、NP4794億円、自己資本5275億円、8.8%。通期は、売上6.2兆円は不変、OP3400億円の赤字→4300億円の赤字、NP4300億円の赤字→7100億円の赤字と日経観測以上。リーマン時の日立級。なお、一部報道があったWEC減損は無かった。自己資本は43001500億円、自己資本比率3%弱、DEレシオ1000%とスレスレ。なお、東芝メディカルシステムズの売却益は除く。売却益は一部報道の4000億円強より高い模様と説明され、仮に5000億円だとして加えると、自己資本6500億円、自己資本比率10%DEレシオ300%以下にはなる。

 

OP下方修正は、セグメント別には、電力社会が赤字330→赤字850億円、コミソリが赤字300→赤字350億円、ヘルスケアは150億円黒字不変、デバイスは赤字250550億円、ライフスタイル赤字14001600億円、その他調整が赤字13001100億円。大きいのは、電力社会の500億円、デバイスの300億円、ヘルスケアの200億円で、コミソリやヘルスケアは問題なし。電力社会は、送変電、ソーラー中心に棚卸見直しや引当などが大半、デバイスは非メモリでの、事業縮小の中での棚卸評価減、ライフスタイルはPC部門の現法での清算損など。

 

インフラ系ではプロジェクト審査部が厳密にチェック、監査法人も厳しくなっている影響も大きい。これを別の切り口で見ると、実態を厳しく評価して棚卸減が電力社会とデバイス中心に640億円、資産減損80億円、リストラがPC中心に180億円となる。なお殆どが3Qに計上のようだ。

 

更に、今回、OP1000億円近い下方修正があったことで、繰税取崩が短期で600億円あり、NPの赤字拡大。自己資本では、NP下ブレに加え、株価下落でPBO見直し1300億円悪化で減額となった。

 

暖簾や固定資産では、これまで、原子力、LG社、メモリ、POS事業、送変電配電ソーラーに加え、ストレージと照明が追加され、それぞれ300億円あり、減損の可能性を厳しくチェック対象。また、今回のリストラで、送変電配電が400億円減損となった。

 

セグメント別で、その他調整消去は、セグメントに配賦未定があり、今回200億円の上方修正は注目点である。つまり、財務側、本社側は、最悪を想定して1400億円の赤字、通常は500億円の赤であり、1000億円分は、事業部門の想定以上に厳しくのリストラを見ていたわけだが、それが200億円上ブレということは、ほぼ出尽くしたとも言えるし、もちろん本社部分も半分程度はあるにせよ、上記のPOSや照明が万が一、減損となっても、吸収能力はあり、セグメントの中で、入りくりはあっても、OP全体では下方修正の必要はないことになる。