2016年2月7日 NECの3Q説明会(1月28日)と補足説明会(1月29日)参加

 

128日の決算説明会は集中日で参加できずHP視聴、翌29日の補足説明会に参加。なお、説明会はプレゼンのみ視聴、質疑はHPに掲載。補足説明会は細かい数字が中心。なお、社長が遠藤氏から新野氏にバトンタッチが決まっているが、新野氏は登場せず、川島CFOが説明。

 

 決算は3Q累計で売上1.95兆円、OP183億円、NP3億円。3Qだけでは売上3410億円、OP49億円。通期2015年度は売上3.1兆円、OP1350億円、NP650億円、FCF800億円は不変。3Qだけでは、OP100億円、NP30億円下ブレ、累計でもOP180億円、NP30億円下ブレ。

 

年間は純利益と配当は堅持

 

例年より4Q依存度が大きく、通期未達ではないか、と疑われそうであり、プレゼンでも質疑でも、その点に集中したが、会社側は自信と決意を強調した。4年連続の計画達成で増配への意欲が強い。

 

印象では、売上や、OPは下ブレ額からも達成は微妙だが、NPの下ブレは30億円であり、何とかなりそう。リストラ費用が少なめに発生、法人税減税に伴う繰税取崩分をカバーしそう。未達になるとすれば、年度末株安でのPBO悪化や持ち分法関連だろう。

 

 国内IT景気そのものは好調で、3Q受注も5%増、1Q10%増からはやや鈍化だが高水準。業種別の内訳は、官庁20%減、公共一桁後半減、金融、通信、製造業は、一桁増、流通が30%増。なお、売上では、公共が受注と逆に一桁増、金融、製造は、受注同様に一桁増、通信がマイナスとなり、流通も同傾向。ハードも、PCサーバー等は、累計二桁増。

 

マイナンバーも3Q累計で受注260億円、売上150億円となり、従来の見通しを上方修正、受注150350億円、売上300370億円へ。

 

注力4領域(セーフティ、クラウド、ビッグデータ、SDN)では1.5倍となり、全社の10%から15%へ上昇している。