2016年4月17日 コニカミノルタの中計説明会に参加

 

414日 16時半~18時にコニカミノルタの中計説明会があった。プレゼンは山名社長。説明会の位置づけは、中長期投資家に向け、コーポレートガバナンスコード策定の中で、投資家との建設的対話をめざし、経営の方向性や非財務情報を発信すること、とされた。山名氏は、IR担当経験もあり、投資家・アナリストからは評価が高い。2015年度の決算には触れず、あくまで中期の考え方や方向性が中心。なお決算は5月、10月に次期中計のアウトライン、174月に全容を正式発表する予定。

 

 プレゼン冒頭に、いきなり、流行りのIOT、社会価値イノベーション、などの話が多く、また、CPS(サイバーフィジカルシステム)の話が続いた上、オフィスサービス市場規模が50兆円になるとの話は、よくある経産省等の予測と同様であり、ユーザーの予算や懐をどう考えて居るのだろうと呆れかけたが、後半に個々に具体的な話になり、安心した。

 

山名氏の発言にもあったが、「メーカーとして、8%の利益を上げるのは容易でない」という危機感はその通りであり、総合電機だけでなく、多くのメーカーにとって、ユーザーとしての特権を振りかざす「ケーレツ資本主義」がある以上は、5%がせいぜいだろう。

 

http://www.circle-cross.com/2016/04/14/2016413-大手総合電機の中期業績8-の壁と二つの経営重心-リスクの取り方/

 

 2020年度に、売上1.5兆円、opm8-10%を目指し、売上の60%弱が既存企業、15%が周辺事業拡張、25%程度が高付加価値型サービス事業というが、それぞれ限界利益率は全く異なり、ビジネスの遂行の仕方も異なるはずである。

 

 せっかく、中期の事業展開について、説明会を開催したが、質疑の時間も短く、肝心なところが確認できず、惜しかった。

 

 なお、東芝メディカルシステムズの買収案件に関して、あくまで特殊なケースであるとした。