2016年5月12日 ジャパンディスプレイ~反撃の狼煙の前に2か月の在庫を減らそう

 

51217-1830分で説明会。当初は18時までだったが、中期展開の説明が入るため延長となった。プレゼンは、業績を吉田CFO、直近動向を有賀社長、リストラを本間会長、そして中期戦略を再び有賀社長、質疑の前に退席。

 

2019年の生活シーン

 

なお、説明会開始の数分で「2019年のJDI」という生活シーンの中でのディスプレイの使われ方のプロモーションビデオは面白かった。

 

稼働率60%台では健闘に見えるが

 

 2015年度業績は先日既に下方修正されたが、健闘した方にみえる。売上9891億円、OP167億円、NP赤字318億円。4Qは、修正前との比較では、売上19021763億円、OP赤字19→赤字72億円は、円高、稼働率63%では当然だろう。ただ、為替差損112億円は想定外とはいえ反省点だろう。

 

在庫は2か月へ

 

 在庫は3月末で1141億円、58日と12月末の1197億円、35日から、金額こそ同レベルだが回転日数では大幅に悪化。3Qの説明会で35日を適正とするのなら800億円まで下げる必要があり可能だとCFOは答えたがやはり難しかった。

 

あと200億円生産を落としていたら稼働はもっと落ちていたはずで、赤字金額は膨らんだはずだ。この58日は上期の中でリスクであろう

 

4月からまず中国から回復

 

 市況については、大底は脱したようだ。1Qは中国が回復、2Qからは新製品投入効果か米も増えそう。在庫問題や円高が無ければわかるが、それでお1Qは赤字、2Qで黒字というのが常識的なところだろう。

 

Advanced-LTPSとは新型LTPOではないか

 

 スマホ一本足打法を脱し、クルマや新分野にポートフォリオを変えていく方針。その中で、3つのキーワード、①デザイン自由度、②UI進化、③バックプレーン、整理されていたのは分かり易かった。今回のSELとの提携を考えると、新型LTPOとして打ち出そうとしているのだろう。特許面や技術面でも、強化し、2018年以降、この新型LTPOがデファクトスタンダードになる可能性もあろう。

 

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