2016年5月19日 IFRSと割引率で変わる経営

 

IFRS導入が増えてきて、じわじわとその影響が出始めた。この1-2年、決算説明会等で機会ある度にIFRSの影響を確認してきたが、事例が増えてきて、ケースによっては、インパクトが非常に大きいこと判明してきた。数字の違いだけではなく、その背景にある思想、特に時価主義も重要である。将来の判断と割引率が重要になり、主観的にならざるを得ない、ということも含めて、その是非は別にして、今後、業績計画や中計だけでなく、経営そのものを変えていく可能性が大きい。

 

 

2000年以降の連結・キャシュフロー会計、四半期決算以上の影響を及ぼし、日本的経営を変えるだろう。ITバブル崩壊後に、年金積立不足が問題になり、そこから年金負債については割引率や想定リターンの是非の議論は盛んになり、それがやがて年金制度の見直しにつながった。

 

業績分析実務からのポイント

 

精査が必要なR&D

調整後営業利益

 

 

 

事業部はP/Lの営業利益まで、リストラ費用はCFOや監査法人でいいか

 

 

 

奥深い割引率の議論

 

 

 

割引率はリスクフリーレートとリスクプレミアムの和だが前者は地域リスク、後者は事業リスク

 

 割引率のイメージを掴むために、幾つか判明している例や、想定できる例を示す。

 

割引率と経営重心®