2016年6月24日 有機ELで日本の材料、装置メーカーに期待していいのか

 

有機ELでは、サムスン優位の中で、日本では、装置メーカーや、材料メーカーにチャンスが大きいとの見方が、株式市場やマスコミでは強いようだ。昨夜のTV番組、WBSでも特集を組み、宇部興産や出光など、フィルムや発光材メーカーを取り上げていた(取材があり録画取りをされたが、意図をくみ取らず、逆に慎重な発言をしたせいか採用されなかった)。新聞や雑誌では、キヤノントッキの特集が多い。もちろん。サムスンはもちろん、LGにも大きく遅れているJDIやシャープに比べれば、競争力もあることは事実である。それゆえ、半導体や液晶と同様に、材料や装置は日本だ、というロジックだろうが、デバイスメーカーが強く、装置や材料にもプラス影響があった時代と異なり、デバイスメーカーがここまで弱くなり、また遅れをとった有機ELでも同様だろうか。実際、材料でもサムスン系やLG系の有力企業が多く、蒸着機でもSUNICをはじめ韓国系が多い。

 

 有機ELは、期待の市場ではあるが、これまでのLCDと違った戦略をとるべきだろう。