経営重心で分析する超長期サイクル事業のリスク~GEやシーメンスをどう見るか

 

これまで、日本の総合電機との対比の中で、絶賛されてきた、GEやシーメンスは、2017年後半から、業績不振・リストラ報道が相次いだ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24407710Y7A201C1TI1000/

 

 そこで、GEとシーメンスを、経営重心から分析してみる。経営重心では、GEは、日立に比べ、より左下シフトであり、いわば、日立から三菱電機のジャパンストライクゾーンを除いた分が、GEだ。より、左下にフォーカスされているといえる。それゆえ、より長期の不確実性のリスクを負う。なお、GEの割引率は、9.516%に分布しており、日立や東芝よりも高い。シーメンスは、三菱電機により近く、いわば、以前の東芝(医療があった頃)から半導体を除いたイメージである。

 

 

日本の重電とGE、シーメンスの経営重心


 これから判断すると、GEは、過去数年、積極的なM&Aを行ったが、やや、長期の事業にシフトし過ぎたかもしれない。

 

 

参考、世界の経営重心分布