東芝と東芝メモリの現状

 

日経報道では、WHの再建計画は米で認可され、東芝の損失は確定、また一歩前進した。WHに関わる債権を売却、株式もBBS1ドルで売却。BBSWH買収金額は計46億ドルのようだ。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28777730Q8A330C1000000/?nf=1

 

独禁法は少し遅れ気味

 

一方、東芝メモリの2017年度中の売却が、中国当局の独禁法審査の長引きで難しくなりそうだ。東芝側も、26日の開示で、ベイン等への売却が遅れるが、引き続き早期の売却を目指すとしている。

 

http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20180326_1.pdf

 

日経では、レノボやファーウェイ等ユーザーの声が鍵だとしている。タイミングが長引けば、海外投資家の圧力で売却そのものが見直される可能性も指摘されているという。

 

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28589080W8A320C1TI1000/?n_cid=SPTMG053

 

 しかし、中国に詳しい業界関係者によれば、IT系大手ユーザーは認めており、時間の問題だろう。また、政府も同様の印象であろうし、メモリ事業の特殊性から売却が中止になることはないだろう。会社側も多数の投資家もそうだろう。ただ、直近の米中政治情勢が多少影響する可能性はあろう。

 

 なお、一時、険悪な関係だった東芝メモリとWDとの関係は、急速に改善しているようだ。成毛氏と、WD側のシバラム氏や小池氏は、四日市の新開発棟で握手を交わした。今後は、外部役員のトップ人事が重要だろう。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27909480Z00C18A3X13000/?n_cid=SPTMG002

 

NAND市況軟化

 

他方で、これまで予想してきたように、NAND市況は軟化している。日経報道でも、スポット下落を指摘している。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28689970Y8A320C1QM8000/