シャープ1Q決算と大再編(矢板と八尾の家電生産撤退)

 

参加はできなかったが、731日決算発表、戴社長も登場し、中計OP1500億円達成へ自信を見せたようだ。また、83日に、白物家電の国内自社生産撤退を発表したので、併せてコメントしたい。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33746660S8A800C1MM8000/

 

決算1Qはディスプレイ健闘

 

決算1Qは、売上5338億円、OP248億円と増収増益。ホーム、ビジネスは好調、ディスプレイが、y/yでもq/qでも増益であり、大健闘だろう。ディスプレイはOP105億円だが、うちTV20%、中小型80%、大型はトントンのようだ。液晶TVの在庫増と価格低下や、液晶パネル値下がりを懸念していたが、踏ん張った。ただ、在庫が、会社全体で、1.42ヶ月と大きく増加、連結子会社化と新製品在庫積みというが注視。IoTは、y/y減益ながら、q/qでは赤字から脱す。

 

 CAPEXは年間1200億円(ディスプレイ400億円)計画だが、1Q113億円(ディスプレイ44億円)と少なく、Depも年間880億円、1Q171億円。R&D1Q304億円と多い。

 

 なお、2000億円規模公募増資によるA種優先株取得の中止に関しては、手元現預金により、2回に分け、2019年度末まで、早期に実行と銀行団と協議中と説明されたようだ。

 

家電の国内生産再編へ

 国内生産撤退については、矢板のTVに関しては、亀山や堺もあり、当然だろうが、やや意外だったのが、八尾の白物家電である。