太陽誘電1Q決算

 

8616時半よりテレコン開催参加。説明者は経営企画本部長の増山氏、他に質疑等で参加は佐瀬氏、福田氏、木本氏。簡潔明瞭な説明、質問は多いが、価格戦略やキャパのアロケーションについては、新しい話であった。

 

決算1Qは上ブレ、エルナー分を織り込まず、早々と上期通期を上方修正

 

 1Qは売上596億円、OP60億円、NP56億円、為替益や助成金がOP外であり、RP水準も高い。計画比で、OPは上ブレ。なお、エルナーは、B/Sのみ連結織り込み、P/Lは、2Q決算で織り込む。エルナーの決算は810日。P/L上は操業度効果に、棚卸増加とミックス改善が含まれている。棚卸増は30億円だが、エルナーや為替分は含まず、実態ベース。需要の盛り上がりを受け、積み増し。

 

 上期は、1Q実績を踏まえ、売上12501300億円、OP95130億円、NP5090億円。

 

通期は、上期分のみ加算、売上25502600億円、OP200245億円、NP130170億円と、上方修正。CAPEX年間430億円は不変、Dep270億円、R&D130億円も同様。

 

 売上50億円上方修正は、35億円程度が円安効果、15億円が実力だが、MLCC貢献、産機やクルマが中心のようだ。

 

また、差引き、2QOP70億円であり、1Q10億円のみ増益だが、これは、プラス要因として、ミックス・操業度で60億円、原価改善5億円、為替7億円など、他方、マイナス要因として、価格低下7億円(これまでより少なめ)、固定費増20億円、3Qに向け在庫減が30億円など。

 

コンデンサ不足が続く

 

 業界環境では、クルマ産機向けは引き続き好調。MLCCは更にタイトが続き、フル稼働で、過去最高。

 

キャパ対応と価格戦略

 

 課題は、キャパ増だが、IoT活用の生産性改善強化、アロケーションが重要となるが、産機やクルマはサイズが大きく前工程を食うため、それほど表面上の数量は増えない。

 

2020年度の売上3000億円、OP300億円は前倒し達成か

 

 中計である2020年度の業績目標は、コンデンサのタイト感が続く中で、キャパ増や値上げ、エルナー連結を考慮すると、2018年度にも達成可能な情勢だ。