2019年のノーベル化学賞は、旭化成の名誉フェローである吉野氏等(氏は、紫綬褒章など功成って後、2005年阪大から博士号)に決まった。リチウムイオン電池の発展と重要性、その中での、吉野特別フェローはじめとする日本の貢献からは当然だろうし、嬉しい限りだ。
ATバッテリ社
その一方で、いろいろ思いがある。TVを見ていて、リチウムイオン電池の画像で「ATバッテリ」のロゴがあったが、認識した方は、もはや多くないだろう。
東芝の関与
ちょうど、東芝は、80年代後半から、携帯情報端末のキーデバイスとして、NANDフラッシュメモリ、TFT液晶ディスプレイ、二次電池に注力、TFTでは、IBMとJVのDTIを設立、電池でも、同様に、旭化成と組んだのだ。
液晶ディスプレイやフラッシュメモリもノーベル賞対象だ
現在の市場規模や社会への影響を考えると、リチウムイオン電池や青色レーザーの研究者や技術者が受賞したのに、液晶ディスプレイやNANDフラッシュの関係者が受賞しないのは不思議である。