脳とアート、妄想

 

DX時代、デザイン経営が流行の中で、日本の次世代トップに必要な資質の一つは、妄想力やビジョナリーシンキング、アート思考など、ではないかと考え、MOTの次のカリキュラム体系に入れようと計画している。

 

妄想の鍵は、SFであり、中国古典であり、芸術であり、脳の理解であり、そこで、既に紹介した「三体」の他、「パタン・ランゲージ」、「なぜ脳はアートがわかるのか」を読みつつある。

 

この「なぜ脳はアートがわかるのか」は、2000年にノーベル生理学賞を受賞した、脳神経学者のエリック・R・カンデル米コロンビア大学教授による著作で、絵画や、抽象画など現代アートを見て、感動するときに、脳で何が起こっているか、美的体験、抽象画の本質に迫った興味深いものである。

 

 

視覚認識はトップダウン回路とボトムアップ回路から

 

我々が、外界の3次元空間を見る場合に、網膜という2次元に結像されるわけだが、脳神経系には、ボトムアップ回路とトップダウン回路があり、それが合成されて、視覚的に認識するそうだ。

 

 

抽象画は妄想を刺激する

これが、抽象画理解のヒントになる。