東芝がニューフレアテクノロジー、東芝プラントシステム、西芝電機を完全子会社化

 

 東芝の決算説明会(1113)に一部参加、IRデー(1114)には大部分参加し質問もした。全体は、詳細は別に記すが、上場子会社に関して、ニューフレアテクノロジー、東芝プラントシステム、西芝電機を完全子会社化を発表。決算説明会と進捗説明会での車谷CEOとの質疑、IRデーでの各事業部門担当トップとの質疑で明らかになったことを踏まえ、議論を紹介したい。

 

株主価値向上のための親子上場廃止

 

 上場廃止というと、かつては業績不振などが背景にあったが、最近は、親子上場問題解消の中で、日立国際電気や新日本無線のケースのように、業績好調な会社が親会社のグループ再編を通しての企業価値向上を理由とする例が増えている。今回の東芝のケースも、車谷CEOの発言によれば、上場子会社を完全取り込みか、売却かに関して、取締役会や株主との議論の中で、自社株買いやM&Aよりも、キャッシュの使い方としても、取り込む方がいいという判断であったようだ。すなわち、少数株主控除がなくなる効果に加え、グループ会社故に、シナジー効果もあり、知らない外部の会社のM&Aに比べ、構造改革もし易い等のメリットが多いには確かだ。

 

 

3社で事情が異なり、先送りの東芝テック

 

今回、上場廃止となった3社では、事情が異なろう。東芝プラントや、西芝電機は、エネルギーやインフラ系事業でのバリューチェーンにそった垂直統合であり、自然だろう。これに対し、ニューフレアテクノロジー(NFT)は、同社側からのニーズが大きい。

 

 

芝浦メカトロニクス

 

 

 

キオクシア

 

 

 

東芝テック