東芝IRデー(11月14日)に参加

 

去る111412時半より、東芝IRデーが開催され、13時半頃から17時まで参加し、質問もした。

 

全体感

 

全般的に、2021年度目標は、今の受注動向などから、いけるかもしれないが、2023年度に無理があるように感じた。

 

エネルギーシステムソリューション社

 

 既存領域の原子力、火力水力、送変電配電では、安定収益、新領域の再生可能エネルギー、水素エネルギー、新技術も先行投資。

 

2019年度計画は売上5800億円、OP280億円から、2021年度6400億円、OP520億円、2023年度ターゲットを売上6600億円、OP640億円へ。

 

収益改善は、受注厳格化と、リカーリング型(FY18からFY2337%から42%)へ転換、火力では建設とサービスが逆転、ロス案件20年度に終息が背景。特に、これまで赤字も多かった火力水力の採算改善が大。東芝プラント子会社化寄与。原発部門統合はコメント無し。

 

インフラソリューション社

 

 もともと、上下水道、通信放送、郵便、鉄道インフラ等の強い顧客基盤がある。2019年度売上7200億円、OP460億円、2021年度売上7500億円、OP620億円、2023年度売上8100億円、OP800億円。

 

公共と鉄道・産業は半々、受注残多く、製品システムから保守サービスまで、ライフサイクル全体で稼ぐ。選別受注や、CPSモデルも導入。

 

ビルソリューション社

 

 昇降機と照明(ライテック)、空調(キヤリア)があり、売上構成は、38%26%36%。国内50%、アジア中国25%、他である。昇降機ではコネ社との関係が長く、グローバルパートナー。キャリア社とも、地域棲み分け。昇降機は、オリパラに向けた特需に加え、国内2020年問題もあり、リニューアルが旺盛。照明もLED化が増える。空調では、IoTクラウド導入だが、PF的にやるのか、全社統一かは不明。

 

2019年度売上5900億円、OP340億円、2023年度売上8000億円、OP740億円。収益性は、照明以外はいい分野であるが、リカーリング型を導入し、更なる改善。

 

デジタルソリューション社

 

 官需27%、民需73%、既存はSIの収益強化とソフト資産標準化、新規はDX推進で、顧客・パートナーと共創で、既に三井物産、ファクトリーIoTAIで実績。CPSでは、デジタルツイン導入、AIも人とモノに分けたのは秀逸。

 

 2019年度売上24002800億円、OP110160億円へ上方修正は、官需など。2021年度は売上2600億円、OP200億円、2023年度は売上2800億円、OP300億円。DXでは、既存に比べ、限界利益率が3倍であり、採算改善に貢献。