ビジネスモデルの盛衰~船井とユニデン

80年代から90年代前半に、カリスマオーナー経営者の下で、中国で生産、米市場で販売というユニークなビジネスモデルとして、有名だった会社に、船井氏が創業した船井電機と藤本氏が創業したユニデンがある。さらに、船井電機は、今でいうEMSというビジネスモデルも組み合わせた。

 この両者は、中国のコスト上昇や、鴻海などEMS台頭、市場では、船井はブラウン管TVから液晶TV、ユニデンは業務用無線機からスマホへという構造変化に追随できず、トップが交替を繰り返し、苦境に陥った。船井電機は秀和系の元TOBで上場廃止、ユニデンも売上が1/10となり厳しいようで、FACTAに書かれる始末だ。ユニデンと大株主が法廷で激突:FACTA ONLINE

 

 ユニデンは、80年代後半のアナリスト駆け出しの頃から、藤本氏と知己を得て、担当し、レポートも書いた。90年代初めに深圳工場や本八幡の工場も見学した。セルサイド時代には、フォローしていたが、ヘッジファンド時代は、一度挨拶も含め、訪問したかもしれないが、遠ざかった。