備あれば憂いなし~半導体サプライチェーンの別からの視点

 米中ハイテク摩擦は、20192020年前半は、5G分野を中心に、急速に力をつけてきた、ファーウェイを巡り、その締め付け、いわば「ファーウェイなど中国ハイテク企業への攻め」が中心だったが、2020年後半からは、地政学リスクに備えたサプライチェーン改革という「万が一の事態に備えた守り」の段階に入ってきたように、感じる。

 

連日の米中摩擦に関する半導体に関するニュースも、これまではファーウェイと傘下のハイシリコンなどに関するものが多かったが、最近は、ファウンドリのTSMCばかりだ。