黒船の前に天災と民衆暴動

コロナ禍は、変異型で第4派を迎え、大阪中心に厳しさを増しており、医療崩壊に入ったと言わざるを得ない。識者の発言では、医療崩壊どころか社会崩壊だ。インドでは暴動が起きている。日本でも、後進国並みに、ワクチン接種は大幅に遅れているのに、オリンピックは強行しそうであり、素人ながら大丈夫かと思う。

企業倒産も増え、中小店舗などは廃業、リストラ、若者の就職難、ワクチン接種もできず、色々な病気や救急患者入院もできない、過大な犠牲と負担が現場の医療関係者に押し付けられる、その中で、政治家や役所ではルールを破っている、という状況がこれ以上続けば、日本でも、暴動が起きかねない。若者やサラリーマンの公園での宴会騒ぎは、その前兆かもしれない。

日本は、これまで、「黒船」でしか変わらないというが、歴史的には、その前に、天災が続き、一揆など暴動が起きている。明治維新の前の「えじゃないか」騒動もそうだろう。その意味では、「黒船」は、トリガーであり、その前に、改革のマグマは溜まっているとみなすべきだろう。

 

海外では、死者数では大戦なみであり、出生数も減れば、人口ピラミッドにも影響を与える規模になる。そうした歪みは、社会に時間差で影響する。婚姻数や家族関係、出世、進学もそうだ。しばしば、大戦の結果、世界の構図や枠組みは変わるが、それは、多数の犠牲の結果でもあり、人口ピラミッドの歪みの影響とも絡む。