フォスター電機の決算説明会(5月20日)

去る520日にフォスター電機のオンライン決算説明会に参加した。参加は2018年以来、3年ぶり、吉澤氏は社長から会長CEOとなり、成川氏が社長COO。サプライチェーン混乱の影響をもろに受け、売上が半減、赤字と厳しい。フォスター決算説明会(514)参加 - 若林秀樹アナリスト (circle-cross.com)

業績は売上半減赤字

 2020年度は売上852億円、OP1億円、NP赤字34億円、2割減収では、人件費削減37億円も追いつかず、なお、運送費高騰が海上コンテナと航空便で10億円影響。セグメント別では、スピーカー事業(以下、SP)は、クルマ向け下期回復も、コンテナ海上運賃高騰、コロナ禍やミャンマー生産休止などサプライチェーン寸断が打撃、モバイルオーディオ(以下MA)も、北米スマホ向けヘッドセットが減、その他事業はクルマ向け小型音響が堅調で増収増益、黒字化。

 2021年度は、売上900億円、OP10億円、NP3億円、前提として、半導体不足やコンテナ運賃高騰など、これ以上の悪化は無いとのこと。クルマは8500万台想定。アクチュエータの新事業は赤字。補聴器欧州向け小型スピーカー期待。R&D2530億円、CAPEX2140億円と大幅増、Dep3130億円。R&Dは新製品対応。これ以上の売上減はなく、減損想定せず。

 

中計は音と振動に拘り、生産体制が鍵

 2024年度の目標は、売上1200億円、OP50億円、ビジョンを「未来社会に音で貢献する」とし、音、振動に関わる分野での車載用製品・サービス(音場チューニング、プライベート音響空間実現、車載コックピット等の触覚、3Dサラウンドのエンタメ性向上、ドライバーへ安全のための疑似エンジン音など豊富な警報音、環境対応のため軽量小型スピーカー)をワンストップ営業で届ける戦略を掲げた。

 

 

 

ビジネスモデル転換