トヨタの在庫~有価証券報告書より

世界のサプライチェーンが混乱、クルマ向けの半導体などが不足という。その背景には、調達力のあるクルマメーカーがBCP対応で在庫をためている可能性がある。日経報道916日では、一部の取引先にトヨタは半導体の在庫を、これまでの3ヶ月から5ヶ月に積み増すよう指示したという。日産も、複数の取引先に3ヶ月在庫保有指示という。自動車メーカー「持たざる経営」なぜ転機に?: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 トヨタは既に2019年度の在庫は、2007年度の25日から31日としている。それでも、日産の40日、ホンダの38日、マツダの46日、スバルの47日と比べ短く、カンバン方式=ケーレツの中での調達力の優位性を象徴している。トヨタ、在庫あえて31日分の余裕 震災教訓に柔軟対応: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

これが、2020年度は、在庫が43日に増えている。更に、この中で、原材料費は、31日の中で6.2(4830億円)9.3(6445億円)である。ただ、2021年度上期では、在庫全体は38日とやや短くなっている。この意味するところが、季節性か少し調達に目途がたっていたのかは不明だ。