ますます型にはまっていく

ZOOMなどのオンライン会議が日常になってきて、便利なこともあるが、そうしたITツールに適合し過ぎて、そこから外れたコミュニケーションをしなくなっているようだ。

 決め事の会議や知識を伝えるのは、ZOOMは非常に優れたツールであり、特にチャット機能は有益である。ブレイクアウトルームもグループ討論にはいいだろう。学会でもセッションでは、活用されている。ディベートもできるだろう。

しかし、アイデア出しや、深い信頼関係の構築には、まだまだ隔靴搔痒の感がある。やはり、五感や六感がないと分かり合えない部分が大きい。偶発性も難しい。つまり、計画され、計画通りの議論やコミュニケーションはいいが、計画を超えた、いわば、イノベーティブな発想は、ZOOMでは難しい。

 

メタバースの世界で、リアルに近づけるには、五感やハプニングは必須だろうが、まだまだ二感と予定され計画された世界だ。しかし、リアルは正解のない偶然が多い複雑な世界だ。未だに受験勉強の延長で、答えがあると信じている。解法を丸暗記して、リーダーシップ等の話題ですら、正解があるのだと。ZOOMの限界以上に、それこそが盛り上がらなかった真因かもしれない。