サプライチェーンは後工程こそ~配線工程の二つのシナジー

RapidusLTSCが設立され、半導体復興の最大で最後の機会に向け、動き出した。既に動いているJSAMもあり心強い。これらは、取り敢えず、前工程であり、今後、急がねばならないのは、後工程、OSAT更にはEMSも含めた、サプライチェーン整備である。

 

 TSMCからの輸入が現在は、4000億円、将来は1兆円になる可能性もある中で、国内生産になることで、GDPに貢献し、円安の原因になる貿易赤字も減るが、JSAMの前工程だけではダメだ。JSAMで前工程を出しても、後工程が無く、これまで通り、ASE等の台湾OSATに依存していては、そこからの輸入であり、サプライチェーンも短くならず、輸入になる。そこで、国内OSAT整備である。場合によっては、鴻海に依存しているEMSも国内整備と強化が必要だ。短TATを価値に置くRapidusも、後工程がなければ、効果が薄いが、LTSCはチップレット等を研究、Rapidusにも専門家がおり、2025年以降の量産では、整備されるだろう。