何故、半導体関係の経営者は違うのか?~グローバルと熾烈な競争

これまで、電機や半導体だけでなく、長年、多くの経営者と付き合ってきたが、半導体を担当してきたトップは、サラリーマン経営者であっても他と異なる。VUCAのシリコンサイクルに揉まれ、グローバルで戦ってきたこともあり、だいたい、元気であり、打たれ強く、国際センスはあり、オープンマインドである。経営理論でいえば、バーニー流のリソース派であり、リスクテイクをする傾向がある。

国際的でサイクルの影響が大きいという意味では、電子部品も似たところがあるが、こちらは、関西企業や、オーナー経営者も多く、ややリスク回避的である。

これに対し、国内が中心のシステム系や重電系の経営者は、ポーター流か、きちんと計画を立てていく方が多く、哲学が異なる。

もちろん、個人差が大きいが、同じ会社でも、これだけ異なるのかと驚いたことが多く、これは、経営重心論を考えるベースとなった。

 かつてと異なり、VUCA要素、グローバル要素が増えてくると、どうしても、半導体流の経営者が必要になるのか、複数の事業を持つ会社では、装置や材料も含め、半導体系のトップが多くなってしまう傾向になるようだ。