31日 3月 2023
大学組織の運営は、企業と似て非なる面も多い。似ているのは、政治と行政である。大学での長(学長、研究科長/学部長、専攻長/学科長)と、他の教員、事務、学生との関係は、政治家、官僚、有権者、の関係に似ている。教員は、政治家が有権者の支持が不可欠だが、特にビジネススクールでは、学生が有権者である。有権者、支持基盤の団体や企業が鍵であるように、教員は学生の人気、学生が属する企業の支持が鍵であり、それらの声を聞き、ニーズを反映しなければならない。ディプロマポリシーやカリキュラムは、政権綱領であり、それを実施するには、官僚組織同様に、事務組織の協力が不可欠であり、それにも有権者や学生等のニーズの反映があってこそ、である。
31日 3月 2023
東芝の非公開化JIP提案を会社側が受け入れたが、28日には、東京地裁が不正会計問題で、旧経営陣の5人に3億円の支払いを命じた。判決では、影響額が大きかったパソコン事業の利益のかさ上げなどは「当時はあり得た」とした。東芝不正会計、会社側の主張一部認めず 東京地裁判決 - 日本経済新聞 (nikkei.com)...
31日 3月 2023
JOLEDが3月27日に破綻した。何度か、トップとも意見交換、学会発表を聞き、展示会も見たが、一貫して、厳しい意見を述べたが、その通りとなったのは複雑な心境である。 2016年12月13日 JDIがJOLEDを統合、INCJが750億円を投入 - 若林秀樹アナリスト (circle-cross.com) 2017年1月25日 ジャパンディスプレイ(JDI)の技術説明会 - 若林秀樹アナリスト (circle-cross.com) 2017年3月18日...
26日 3月 2023
ムーアが亡くなって、その偉大さに驚かされる。半導体チップの発明だけはなく、半導体産業を築き上げた。正に、インベンションでなく、イノベーションである。その鍵は、ムーアの法則だ。たった3頁で数点だけで、直線を引いたが、それが、ほぼ実現されてきた。moores paper (computerhistory.org) 最近、More Moore から、More than...
26日 3月 2023
オンプレからクラウドへの流れは、当然のように思われていた。しかし、全世界でクラウドは、まだ、3~4割という。これまで、指摘していた、レイテンシー視点からのエッジとセンター、ローカルとグローバルというだけではなく、コンピューティングが、データと計算基盤に分かれる中で、レイテンシーやコスト、だけでなく、セキュリティ、エネルギーなどの視点も背景にある。 すなわち、これまでは、オンプレかクラウドかという二社択一的な発想から、データはオンプレ、計算基盤はクラウド、あるいは、データはクラウド、計算基盤はオンプレ等、色々な組み分けが出てくる。
26日 3月 2023
チャットGPTは、ネット上の多くの文章やデータ等を参考にしている。当然、そこには、著作権の問題が存在する。また、論文はもちろん、エッセイでも、外部への寄稿等では、引用を明らかにしないといけないし、盗作になる。既に、日経新聞では、The Economistが、生成AIによる著作権論争激化について論じている。ChatGPTなど生成AI、著作権論争が激化(The Economist) -...
24日 3月 2023
3月23-24日は、自分にとって、重要な事件が3つ重なる運命的な日であった。第一は、仕上げ間近と思われたMOTで「大変事」である。第二は、アナリストや教授という立場を超え、他人事と思えない東芝の非公開化が発表された。第三は、ここ数年、半導体産業強化で、全身全霊を込めているが、日々、More MooreとかMore than...
20日 3月 2023
年末にRapidusとLSTCが誕生した。Rapidusは、ファウンドリであり、TSMCなどをベンチマークし、やるべきことは明らかだ。他方、LSTCは、先端半導体を社会実装研究するための新たな組織であり、これまでの大学や産総研などとの違いを考えなければならない。産総研が研究所であるのに対し、LSTCがセンターというのは、そういうことである。...
20日 3月 2023
ビジネススクールについて、よくある誤解は、学生も教員も、学生が、劇場や映画館、ホテルやレストラン等と同様の「顧客」「観客」であるとの認識である。そこでは、顧客は神様であり、何でも要求できる。下手な芝居に文句をいい、ホテルマンのサービスや料理の味にケチをつける。...
18日 3月 2023
3月19日の修了式を前に、3月18日のゼミ(大学の学事日程的には、休なので、自主的な勉強会)では、グラデュエーションペーパーを書きあげた2年生が、これまでを振り返り、ゼミの後輩の1年生に対し、これから1年の過ごし方等について、アドバイスをし、また、1年生が現状でのテーマと概況について、発表した。また、印刷製本されたグラデュエーションペーパーの冊子を手渡す(あくまで貸与)。