3月23-24日は、自分にとって、重要な事件が3つ重なる運命的な日であった。第一は、仕上げ間近と思われたMOTで「大変事」である。第二は、アナリストや教授という立場を超え、他人事と思えない東芝の非公開化が発表された。第三は、ここ数年、半導体産業強化で、全身全霊を込めているが、日々、More MooreとかMore than Mooreとか、書き、言っているなかで、そのMooreが亡くなった。同時に3つのことが起きたが、これは、自身の人生の晩年に大きな影響を及ぼすだろう。MOTの「大変事」は、ストレスフルで、あとの2つを考える余裕がない程だった。
長年、半導体産業に接しているからというわけではないが、物事をサイクルで捉える癖がある。自分の人生もそうだ。そもそも、景気だけでなく、四季や干支もそうだし、バイオリズムもある。自身は、どうも10年前後のサイクルではないかと思っている。90年代のアナリストまでは、想定範囲、希望や自分の意志だが、2000年以降は、全くの想定外の運命に翻弄されている。