大学組織の運営は、企業と似て非なる面も多い。似ているのは、政治と行政である。大学での長(学長、研究科長/学部長、専攻長/学科長)と、他の教員、事務、学生との関係は、政治家、官僚、有権者、の関係に似ている。教員は、政治家が有権者の支持が不可欠だが、特にビジネススクールでは、学生が有権者である。有権者、支持基盤の団体や企業が鍵であるように、教員は学生の人気、学生が属する企業の支持が鍵であり、それらの声を聞き、ニーズを反映しなければならない。ディプロマポリシーやカリキュラムは、政権綱領であり、それを実施するには、官僚組織同様に、事務組織の協力が不可欠であり、それにも有権者や学生等のニーズの反映があってこそ、である。