共有プロセスは共通で結果は特別解

DX大流行り、書店やセミナーで、「データを分析して分かった勝ちパターン」などのタイトルが躍る。ビジネススクールでも、多くの事例から、結果としての共通パターンを探し、それはそれでいいのだが、一般解「勝利の方程式」を出すことに拘る。そして、困ったことに、読者や学生は、それを丸暗記して、プロセスには関心がない。MBAや受験勉強などは、このパターンだ。よって一夜漬けが終われば忘れる。大学の勉学は役にたたないという。プロセスエコノミーと言いながら、その出版社が理解していない。

しかし、多くの場合、特に、ビジネスでは、条件が異なり、特別解しかない。一般解も重要だが、条件を知ることが大事である。そして、結果より、そのプロセスを共有すれば、自らの経験次第で、それぞれが特別解を出せるようになる。理系で、実験が多いのは、まさにそうではないか。