イノベーションとESG、イノベーターと偉人の不都合な関係

イノベーティブな会社は、ESG面でも優れているエクセレントカンパニーだというのは。本当だろか。日経新聞や日経ビジネス、伊藤レポートや、政府、アカデミアも、それを信じて、アンケート調査をしたりするが、相関関係があると、大々的に報じられる。しかし、業績がいい会社、イノベーションを生んできた会社が、必ずしも、聖人君子的ではないようであり、各種のハラスメント、不正会計、脱税、談合、不正検査、等々の「不祥事」、枚挙に暇がない。しかし、それでも、相関性はあるのかもしれない。

 他方で、イノベーターや天才と聖人君子度合、偉人度合は、相関性は厳しいようだ。もちろん、人柄もよいがイノベーターであり、天才的な人もいるが、先行研究によると、芸術家等は、逆相関だろうか。昔、少年少女の偉人伝を読んで、天才やイノベーターは立派な人だと、勉学だけでなく、心の修練にも励んだ者は多いが、どうもそうでもないようだ。

 

 我々は、イノベーションを、イノベーターを求めているのか、清く正しい人格者を求めているのか。