デジタル遷都を~データセンタ設置の本質

 既に、一昨年から始まり、4回目まで、開催された、経産省と総務省によるデジタルインフラ(DC)整備に関する有識者会合でも紹介され、拙著「デジタル列島進化論」でも取り上げたが、データセンタの重要性が増している。総務省|デジタルインフラ(DC等)整備に関する有識者会合(第4回)配布資料 (soumu.go.jp)

データセンタは、これからの日本がデジタルを活用して変わるための最も重要なインフラである。現状は、東京大阪に集中、地震や富士山噴火、地政学リスクもある中で、レジリエンスが問題であり、全国への分散が急がれる。他方で、エネルギー消費の問題への対処が必要であり、ディスアグリゲーション等のアーキテクチャ改善やエネルギーを食うサーバーの半導体の微細化やパワー半導体の活用が必要であり、NEDOでも複数のプロジェクトが走っている。

 

データセンタは日本だけの問題ではない。東アジア有事の中では、もはや、西側諸国にとって、中国や台湾、朝鮮半島でも、データセンタを設置することはリスクがあるため、地理的に日本が注目されることになる。さらに、円安やインフレもあり、GAFAM等からも注目されている。