低周波帯に何故デジタル技術を使わないか

ポスト5Gあるいはビオンド5Gを迎え、周波数は、ますます重要な資源であり、NTT法改正や国家安全保障の視点その他からでも再認識しなければならない。未利用が多い高周波では、開発コストもかかる。海外では、オークションにより周波数割当がなされ、周波数ギャップが無い場合は、POPMHz当たり14$程度、周波数ギャップがある場合は、同様に0.15$前後のようだ。本来は、日本でもオークションや妥当な価格で売れば、貴重な財源になるが、そうでない場合は、ポスト5GR&D負担義務などを課すべきだろう。

 さて、スマホでは、既に周波数にデジタル化技術が導入され、効率的な運用が成されている。数百メガの帯域の業務用や警察無線、防災無線などでもデジタル化は進んでいる。しかし、更に低周波帯では、まだアナログのままであり、スマホになるような、CDMAODFM等の多様なデジタル技術はまだであり、周波数の無駄遣いでないか。 電波の周波数が低くなった方が、遠くに飛び、回折もあり、扱いやすく筈だが、他方で、デジタル化が難しい可能もあるのかと考えていて、長年、疑問であった。