今年も理科大MOTのグラデュエーションペーパー発表会が開催された。今回は、秋入学生9名の最終発表会と春入学生60名弱の中間発表会であった。2017年に赴任、旧MOT時代の1回分も含め、春入学は2025年1月の発表会で8回、秋は今回で3回目である。学年60名程度であるから、累計500名近い社会人大学院生が会社での勤務をしながら、イノベーションや技術経営を中心テーマとして2年間かけて書き上げた多様な内容の5万字、50-100頁のペーパーの成果を審査してきたことになる。その中で若林ゼミは累計85名であり、ほぼ全員の主査として指導させて頂いた。そうした内容自体が日本企業の課題や可能性を凝縮している。また、2019年からは発表会には、教員だけではなく、上席特任教授はじめ外部有識者など30名程度に参加頂き、また、企業派遣学生については派遣元の経営トップも参加するため、10分程度の質疑での濃厚なやりとりやコメントは珠玉の内容である。