半導体が成長産業なのはBit単位、その背景はムーアだけでなく、デナード

これまで、当然と思い、あまり言及してこなかったのだが、半導体産業の成長した大きな背景は、取引単位(価値を表わす単位)がBitあるいはTr数としたことではないか。もし、半導体を、鉄鋼や機械産業と同様に重さや大きさで計っていたら、金額ベースでの成長は無かった。

この20年の成長では世界市場では、PCも自動車も正確な金額市場統計は不明であり、台数だけだが、20年で10%程度であり、単価もそう変わっていない。半導体はムーア則でビットやTr数は桁違いであり、価格は下がるが金額でも3倍である。技術の成果である単位をFoMに使い、それを取引単位にすることが鍵であり、ディスプレイなどでも、そうしている。  

 その背景は、ムーア則があるが、ノイマン型アーキテクチャも大きく、ハードとソフトを分け、ハードをメモリとプロセッサに分けたことで成長が可能になった。ムーア則では、Tr数の話は有名だが周波数特性もあり重要である。なぜか一般は有名でないが、デナード則がもっと重要で、MOSFET の寸法を一定の比率で縮小すると、動作電圧・電流も同じ比率で縮小でき、電力密度は一定のまま、Trのスイッチング速度は速くなる。