MOT講座の目的はイノベーション人材育成

日経BPと組んで進めているMOT講座も中間発表を終え、いわば前半のアナリシスから後半のシンセシスに移るところだ。二社比較分析は、前半の総まとめとして、5FSWOTVRIO、ドメイン3Dマップ、経営重心など、色々な分析ツールを使って使いこなせるである。それを後半では一つの提案に纏めることは大事である。各回の授業は、いわば、その部品であり、前半では個々の部品(分析ツール)の使い方、後半は分析ツールをどう繋げていくかである。新規事業を打ち立てても、ライバルとのベンチマークやSWOT5Fは不可欠だが、売上や利益の計画では製品やサービスの市場やシェアだけでなく、その事業をどういうビジネスモデルで行うか、その組織構造はどこに置くか、何人のリソースがいて、リーダー等の人事をどうするか、まで考えないと絵に描いた餅になる。一般のアカデミアの経営理論はリソースが無限にある前提で論じられているが、実際は時間軸も人数も資金も有限であり、既存事業との関係、感情等の軋轢もある。リスクも考慮して新規事業と撤退も含めてセットで考え、ステージゲート的な発想で撤退基準なども考えなければならないし、複数のシナリオを用意しておく必要がある。これは実際に具体的に考えることで身につき、自身のことだけでなく、上司や社長、CFO、既存事業の立場にも配慮した提案でないといけない。