自分の報酬がどうして決まるのは関心があるだろう。経営者の報酬ならば尚更であり社員からも投資家や世間一般からも好奇心に晒される。上場会社では有価証券報告書で公開されるし、新たに会社を設立する場合でも役員の報酬上限を業績結果が出る前から決めなければならない。ガバナンス改革もあり、指名報酬委員会設置会社も増えており、議論が増えている。
その中で、「経営者報酬の理論と実証」 (牧誠財団研究叢書 22中央経済社2024/11/25濵村純平、 井上謙仁早川翔ら)は日本企業の経営者報酬はどう決まっているのか?を実態調査や大規模データによる実証分析から明らかにした研究書であり、自社社の経営者報酬を決定する際にも役立つだろう。第Ⅰ部の経営者報酬決定に関わる理論から始まり、第Ⅱ部の日本企業の経営者報酬契約に関する実態調査、第Ⅲ部の日本企業の経営者報酬契約に関する実証研究という構成で、第Ⅰ部は報酬制度で抑えるポイントを俯瞰でき、第Ⅱ部は実例、特に中堅中小企業のインタビューは面白く、クローバック条項も参考になる。第Ⅲ部は、よくあるデータ分析で売上などと報酬の相関性など当然の結果だが、面白いのは運との関係だった。Amazon.co.jp: 経営者報酬の理論と実証 (牧誠財団研究叢書 22) : 濵村 純平, 井上 謙仁, 早川 翔, 濵村 純平, 井上 謙仁, 早川 翔: 本
