工学にもアナリシスとシンセシス、経営学もMBAとMOT、MOTはシンセシス型工学

工学部には、異なる二つのアプローチ、アナリシス型とシンセシス型があることは、進学ガイダンスで教わった。すなわち、工学故に何かを作ることになるが、通常、電気電子や応用物理などアナリシス型は何を作るかの具体性はなく、理学に近く様々な理論を応用する一般解という立場であるのに対し、航空、船舶、精密機械などシンセシス型は、航空機や船舶といった具体性な対象があり、機械、電気、光学、材料など複数の専門性をもって、総合的にものづくりをするという特別解に重きを置く。最近は後者も論文になりやすいアナリシス型が多いが、目指すべきは名設計者である。学生時代はオプトメカトロニクスと言われ、時計やカメラだけでなく様々な生産機械の開発設計で活躍している。航空や土木建築などもそうであり、狭い分野の専門家でいかにも学術論文というよりバイクやクルマの名設計者と言われた方が名誉だろう。そこはサイエンスとアートやアーキテクチャといった意思がある。材料や化学系もアナリシス型とシンセシス型があるだろうが、ややアナリシス型で一般解を目指す理学型だろうか。この話題は、工学部なら常識かと思っていたが、最近、半導体の会合で電気電子や応用物理、マテリアル工学の先生方型と突っ込んだ議論をすると、そうでも無いようだ。経営学の方は、シンセシスという言葉すら知らない場合もあり理系は全てアナリシス型の電気電子や物理のイメージが強いらしい。半導体も、設計は電気電子、前工程は露光を除き電気電子や化学やマテリアル工学、後工程は精密機械である。全体は、シンセシスも必要な総合工学である。

 経営経済アカデミアは学問として物理学への憧憬からアナリシス型であり、ケーススタディおよび実際のビジネスがシンセシス型といえるだろうか。MBAもアナリシス色が強く管理中心でシンセシス志向がない。MOTは経営学なのか工学なのか不明だが工学だとすると明らかにシンセシス型である。