ミドル階層が鍵となるイノベーションが起きない組織と産業構造

 高度成長期は会社組織の中でミドルマネージャーが元気であり、イノベーションを起こしてきた。現場を激励、その声を自身の意見も添えてトップへ上申、トップは黙認であった。これが日本型モデルであり、それゆえ、トップは神輿に上手く乗るのが良く、下手に現場に口出さないことを美徳とした感もあった。  

しかし、令和の今、昭和の頃に元気だったミドルや現場はトップとなり未だ元気だが、その下のミドルは、バブル崩壊後、就職氷河期やリストラばかりの辛い時代を生きてきて、冷え切っており、元気なトップが激励しても無反応、希少な現場が上申を挙げても無視や抑制で対応する。

 

本来は現場の声をトップダウンで生かせばいいが、かつての神輿に乗り現場やミドルに介入しないことを良しとしている文化を守っているため、元気な現場は離脱していく。あるいは、元気なミドルが残っていても、冷え切り保身だけになっているトップと冷え切った現場の間で疲弊している。