MOTの中心テーマでもあり、日本に欠けているのは、新たな技術の特徴を捉えて、その技術がどのようなイノベーションモデルになるのか、どのようなビジネスモデルになるのかを考え、構築する力である。半導体でいえば、モーア則による幾何級数的成長であり先行投資やファブレス/ファンドリモデルであり、PCでいえば、OSとMPUへの特化であり、インターネットでいえば、プラットフォーマモデルだろう。では、AIはどうなのか。DCにAIを適用するならば、学習と推論の分離であり、DCがAIファクトリーになりファウンドリに近いビジネスモデルになる、といえる。営業への適用は、MOTでメルコの方々がグラデュエーションペーパーでテーマとした。バックオフィスは効率化が起き、対面にどう生かすかが鍵である。しかし、AI全体で、どのようなビジネスモデルがあり、有効なのかは、これからの話題だ。
その中で、日経でも、こうした観点から多くの論考が始まっている。事業構想大学院大学の石井氏は、経営学のネットワーク外部性や損益分岐点から論考しており興味深い。AIビジネスに勝機あり - 日本経済新聞
経済教室でも、工学系の教授が、AI時代の企業戦略と題して、3名が論考している。越塚氏は、AIといいながら、ITと同じ話題である。西岡氏も同様である。この中では森川氏が本質的だが、生成AIゆえの本質は捉えきれていない。むしろ、以前、紹介した、プリファードネットワークスの岡野原氏のR&Dと予測性からリスクをコントロールできる可能性がユニークであった。
AI時代の企業戦略「転換点捉える準備急げ」 越塚登氏 - 日本経済新聞
AI時代の企業戦略「知識の拡大再生産進めよ」 西岡靖之氏 - 日本経済新聞
