社会学アンケートとしての年賀状

 企業でも個人でも、郵便局でも、年賀状を廃止するケースが増えており、日本古来の伝統という観点からは寂しい限りだが、負担もコストも高いのは事実で理解はできる。メールで音が出る等、様々な工夫を凝らした年賀状代りも来るが、怪しいメールで削除する場合もあるし、読まない方も多いだろう。紙としての年賀状は残るし、様々に多様性が高い。連絡先がどうしても見つからない場合、年賀状をチェックして、メルアドや電話番号が判明して、連絡がついた場合も多い。

 

 今回は少し年賀状を別の観点から考える。歴史学では、昔の古文書や手紙が基調な資料になっている。戦前の庶民の日記や手紙が、当時の暮らしぶりや社会認識をリサーチする上で役立つ。数十年後、100年後、年賀状がほぼ絶滅し、PCもメールも消えるかもしれない頃に、昭和平成令和の年賀状は貴重な庶民や社会情勢を知る上で資料になるのではないか。庶民が何に関心があり、写真を掲載している場合には、暮らしぶりも参考になる。