生成AI時代に「イノベーターズⅠⅡ」を再読する

「イノベーターズⅠⅡ」は、デジタルの技術史であり、登場人物200名を超える壮大なイノベーター達の評伝だが、最初が初めてプログラムを開発したことに敬意を表し、米国防総省開発したプログラミング言語「エイダ(Ada)」夫人がイントロであり、コンピュータあるいは人工頭脳は考えられるのかという問から始まる。チューリング、ENIACでのプログラミングを扱った6リケジョ達、ノイマン、シャノン。ショックレー半導体研究所を抜け出した8反逆者、アランケイやビルゲイツ、ジョブス等オールスター勢ぞろいだ。米で2014年に出版、洋書をすぐ購入したが、途中で忙しくなり、2019年に和訳が出て購入して少し読みかけたところで学生に貸し、その後行方不明だったが、色々整理して出てきた。生成AI時代に出てきたのが天の恵みかと思う。第1章:ラブレス伯爵夫人エイダ、第2章:コンピュータ、第3章:プログラミング、第4章:トランジスタ、第5章:マイクロチップ、第6章:ビデオゲーム、第7章:インターネット、第8章:パーソナルコンピュータ、第9章:ソフトウェア、第10章:オンライン、第11章:ウェブ登場、第12章:エイダよ永遠に、という構成である。

 

本書は、イノベーター達の評伝、技術史、デジタル革命の真の貢献者は誰か、リーダーシップやチームワーク等もテーマだが、重要なテーマは、コンピュータあるいは人工頭脳、人工知能は人間のように考えることができるか、をも取り上げている。エイダ婦人は、コンピュータは汎用であるべきだが、人間のようには考えられないという主張であり、チューリングは区別できないという主張だろうが、筆者はエイダを支持するが、現在の生成AIをどう思うだろうか。人間との共存、共進化は、全く同感だが、五感六感などの視点は見られない。