NAND価格低下で、ファンドに減損リスク

 

東芝メモリが発足し、半年が経過した。これまでの遅れを取り戻すべく、四日市のY6や北上の新棟起工式などの発表もあった。

 

 他方、NAND価格は春先から下落、年末に5ドルだった128Gb大口品は、2年前の3ドル程度、スポットTLC2ドル程度となった。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO36067610T01C18A0QM8000/

 

 なお、規模は不明だが、中国では、パーシャルウェハーと呼ばれる廃棄NANDウェハーを再処理により、動作可能な部分を検査して切り出し、パッケージ化する動きもあり、USBには採用が増えているようだ。この価格動向も、多少は、影響があるかもしれない。

 

四日市で、JVを組み、協業先のWD社の株価も、NAND価格と同様に下落した。2016年初の1兆円強のレベルまでには下落していないが、年末からは3割以上下落した。

 

 以前、東芝のメモリ事業の価値は、NAND価格と連動し、1兆円強から3兆円のレンジだろう(それ故に、NAND市況が悪化しないうちに売却すべき)と、記したが、現在なら、1-2兆円、厳しめのバリエーションなら、1兆円だろう。すなわち、仮に、ファンドに2兆円時価総額で売ったなら、1兆円の損失だ。

 

https://www.circle-cross.com/2017/02/27/2017227-芝メモリの価値と提案/

 

https://www.circle-cross.com/2016/09/15/2016915-東芝の価値試算とポートフォリオ/

 

 ベインとの取引の詳細は、キャッシュと株式、資産か負債か、不明であり、B/Sも公開されていないため、外部からの計算は不可能だが、あまりに高額で買収していた場合には、減損もありえよう。