28日 6月 2025
「超新版ティッピング・ポイント~世の中を動かす裏の三原則」(マルコム・グダッドウェル2025年6月飛鳥新社)は400頁弱だが、分かり易く面白いので直ぐ読める。 超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」 | マルコム・グラッドウェル |本 | 通販 | Amazon 2000年のティッピング・ポイント(The Tipping Point: How Little Things Can Make a Big...
28日 6月 2025
日鉄が紆余曲折の末、USSと連携できそうだ。日本のメディアの多くは、日鉄を評価し橋本会長を褒め称える記事が多いようだ。買収ではなく、投資であり、株主比率や優先株の問題、役員構成など、様々な条項もあり、今後は不明である。そもそも、トランプだけでなく、バンス副大統領や白人支持層の問題があり、日本のマスコミやアカデミアの経営判断だけの視点では難しいだろう。 そこで、思い出すのは、東芝のWH問題である。米の名門企業を買収した場合、難関はPMIである。トップも社員もプライドが高く、文化も異なり、云う事を聞いてくれない事をどうするかが課題である。 これは逆に言えば、アジア企業が日本の名門を買う場合も同様だ。
28日 6月 2025
ルネサスは、旧ルネサステクノロジー(日立と三菱電機)、旧NECエレクロニクスの時代からフォロー、必ず決算IR資料をチェックしてきたが、経営が安定した2023年からは少し疎かにしていた。2013年にオムロンから作田氏がCEOとして、INCJから柴田氏がCFOとして入社、ファブライトに切替、車載に傾注、特に柴田氏が2019年にCEOとなってから、米ファブレス半導体メーカーの定石といえるM&Aを重視、そのため会計基準を変えたことで業績は改善した。 しか、2022年頃からパワー半導体を強化した。2022年5月に甲府工場を300mmのパワー半導体専用ラインとして再稼働、IGBT等の量産体制整備、2024年1月トランスフォーム社(GaNパワー半導体)買収、2023年には、ウルフスピードと提携し、SiCウェハを150mm/200mmで将来にわたり安定供給のため10年契約と20億ドルの前払い保証をした。
28日 6月 2025
無線通信では、5Gで欧中に席巻されたが、6Gは日米が復活する機会である。6Gの標準等は2025年から動く。去る決算説明会では、アンリツによると、6Gでの使用を見据えた周波数帯FR3(7GHz-15GHz)がWRC-23で決まり、韓国、米国では6Gの実現に向けた研究スタートした。6Gは2030年のサービス開始を目指し、規格を検討している3GPPにおいて、リリース20の標準化として検討が開始である。
22日 6月 2025
理科大MOTの若ゼミの好例行事で意外と受けたものに人生株価チャートがある。人生株価チャート演習とは、自身の人生の誕生から死ぬまでの状況を、ファンダメンタルズと、外部からの評価(株価)に分け、それぞれを今後の予測も踏まえて、グラフ(チャート)で描いて説明するものだ。
22日 6月 2025
これまで、色々な新規事業を立上げてきた。野村総研での技術調査室、技術アドバイザリー運営、JPモルガンやみずほ証券での日本株部門立上げ、ヘッジファンド立上げ、理科大での新MOT立上げと研究部門立上げ、そして熊大でも新たに、様々な企業と共に組織体を立上げに関わっている。...
21日 6月 2025
株主総会シーズンでもあるが、ニデックの牧野フライスTOB、ヤゲオとミネビアミツミの芝浦電子、フジメディアHDを巡る騒動とアクティビスト、TOB、MBOが注目を浴びている。太陽HDでは21日開いた定時株主総会で佐藤英志社長の取締役再任が否決され退任が決定的となった。日経新聞でも数回にわたり、アクティビストと株主総会について特集を組んでいる。取締役の適切性についての提案が増えており、業績や株価が上がらなければ、社長や役員はクビにされるか、買収されるか上場廃止かだ。 「常時対話」こそ解 株主総会、議案巡る対決は時代遅れ - 日本経済新聞 社長解任寸前「あすは我が身」 杓子定規な議決権行使、企業と株主に溝 - 日本経済新聞 太陽HD好調下の社長「解任」 統治不全と批判、医薬や非公開化巡り - 日本経済新聞 その中で2024年11月に出された大熊将八「アクティビストと企業支配権市場:日本企業に変革と再編を迫るマーケットの猛威」は、分かり易い図表、硬派な正論と最新の事例のケーススタディもある良書である。Amazon.co.jp: アクティビストと企業支配権市場: 日本企業に変革と再編を迫るマーケットの猛威 : 大熊 将八: 本 著者の大熊氏は東大経済時代から、コーポレートガバナンスや企業不祥事といったテーマに関心を持ち、日本テレビの後にファンドの3Dインベストメントに入り経験した後、コンサル会社を共同創業している。
20日 6月 2025
楠木建による「ストーリーとしての競争戦略...
17日 6月 2025
4月から熊本と東京を往復しているせいか、つい気になって、買ってしまい、まさに、移動中に読んだのがこの本である。移動と階級 (講談社現代新書 2774) | 伊藤 将人 |本 | 通販 | Amazon...
17日 6月 2025
日韓関係が改善してきたかと思いきや、ユン大統領の戒厳令の末、反日的な印象のあるリ氏が大統領となった。サムスンはじめ企業は競争力があるのに、政治では、大統領引退後問題が起こる。この国の権力構造は何か疑問を持っている方も多いだろう。また、インテリジェンスの重要性には、以前から関心があり、半導体政策に少し関係しているせいか、ここ数年、欧米豪韓の政府系インテリジェンスの方が訪問することも多い。そういう中で「国家情報院」に関する本が出たので読んだが、なかなかの力作で、一気に読めた。Amazon.co.jp: 韓国・国家情報院 巨大インテリジェンス組織と権力 (幻冬舎新書) eBook : 佐藤大介: 本